「Dynamite（ダイナマイト）」をという曲を
テレビや街中などでよく聞くようになってから暫くが経ちます。


この曲は、韓国の７人組のボーイズグループ
「B T S（ビーティーエス）」が歌う
７０年代に影響を受けたディスコポップ音楽です。


日本でも一定のファンがいて市民権を得ている
「韓流」のファンではなくても、
この曲を聞いたことがある方は多いと思います。


全編英語の歌詞で歌われており、
私もこの曲を聞いた時はこの曲調も相俟ってか
英語圏の方が歌っているものだとばかり思っていました。


なので、この曲を歌っていたのが
アジア人だと知った時は本当に驚きました。



この曲は、アメリカのビルボードという
ヒット音楽のランキングで計３週１位になり、


韓国人として
このヒットチャートでの首位獲得は初、

アジア人としては、1963年の
坂本九さんの「上をむいて歩こう」以来の
57年ぶりの快挙だそうです。


また、2020年の８月にリリース後
ミュージックビデオの再生回数は
24時間で１億100万回を再生し、


YouTubeのミュージックビデオ史上
24時間再生回数の新記録更新をすることとなりました。


アジア人57年ぶりの快挙、
YouTubeの再生記録更新などは凄すぎて

「韓流ファンじゃないからB T Sは興味ない」
とは、もはやいっていられない状況ですね。


当然日本でも彼らのファンは増え、
私の友人もどっぷりハマっています。


何度か友人と話す度にB T Sの話や
YouTubeを見せてくれるので
私も彼らのことを少し知るようになりました。


聞くところによると、
彼らは全編英語の歌詞の曲は初めてのことのようです。


全編英語の歌詞にした理由が
コロナ禍で大変な時期をすごしている世界中の人たちに

活力を与えたい、ということから
伝わるようにと
英語の歌詞になったそうです。


アメリカでは英語圏の曲しか売れない、
という現実があるようですが、

そこに見事に果敢にチャレンジし
全編英語で曲をリリース。


この快進撃の理由として一つは
彼らがとても努力家だということが言えそうです。

歌だけではなく
ダンスもとてもレベルが高いと評価されているようです。


10代そこそこでデビューし、
デビュー前から相当な努力を積み重ねてきたのでしょう。


アメリカではヘイトグラムと言って
人種、民族、 宗教、性的趣向など

特定の 属性を持つ個人や集団に対する
偏見や増悪がもとで引き起こされる
嫌がらせや脅迫暴力等の犯罪行為が問題になっています。


アフターコロナからは特に
アジア人が対象になる事件が増えました。


そんなアメリカにおいて
アジア人の曲がヒットチャートの１位になったというのは

本当に喜ばしいことです。
私たちには計り知れない大変なことがあり
相当な努力を積み重ねてきたことでしょう。


日本の私たちも、ヘイトとまでは言わなくても
毎日の生活の中で
小さな差別や偏見の種を持っていないでしょうか。


コロナのストレスからなのか、経済悪化のせいなのか
日本でも変な事件を耳にする機会が
増えたような気がしています。


どんな人だろうと素晴らしいものは素晴らしいですし、
よくないことはよくありません。


アメリカのヘイトグラムが対岸の火事とならないように
私たちの心の中ももう一度見直して

よくない種は日頃から取り除くことを
していたいものですね。


こんな時代だからこそ、希望と思いやりを常に持っていたいものです。



　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　難波