「スパイシー」という一言では片付けられないこの香り。
何と表現するのが適しているのか。

豊潤？芳しい？フレッシュ？
どれもこの香りを表現するのに適さない言葉だ。

Into leafの封を開けて香りを感じた時にそう思った。


原材料は塩、緑茶、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、パプリカ、昆布。
とてもシンプルなのにこんなに香り豊かなことに驚いた。

「食べる緑茶」だとホームページに書いてあったが、
この香りは全く予想外だった。
緑茶と胡椒という組み合わせになっただけで、
知っている香りの幅が広がったのだ。


お正月料理に飽きる頃、これはすごくいい気がした。
この豊潤なスパイシー感。

簡単に言ってしまえば塩胡椒ではあるのだが、
このInto leafは料理のランクを２段階くらい上げてくれそうだ。


お肉やお魚を焼いた仕上げに。
特にチキンや白身魚のムニエルに良さそうだ。
タコスやカレーの味付けに使ってもういいだろう。


今回私は「大人のフライドポテト」をこれで作ってみた。
普段揚げ物なんかしないのに、どうしてもこの味のポテトが食べたい。

食い気というものは恐ろしいもので
あげるだけの冷凍ポテトを既に買い込んであった。


油を鍋に用意する時から唾液が止まらない。
焦るな私。

油の底から泡がふつふつと上がり始める。
もうすぐ…もうすぐだ！！


いい感じに油が熱したところで
ポテトを投入する。
ジュワッッ！！


次第に白いポテト達は
いつでもいいわ、とでもいうような
美しい黄金色に変化する。

少し焦がそうか迷うが、
この調味料ならば焦がさない方が良いだろうか…


ここにきて葛藤が生まれるが、
一番美しい瞬間に色づいたポテト達を救い上げる。


さぁ、ここからが忙しい。
油を落としたポテトたちを手早くボールに入れ

このInto leafを少し、さっとふりかける
ボールを振ってポテトをシェイクさせる。

全体によく混ざったらお皿にもる。
冷蔵庫には、冷えたビールが待っている。


愛犬が香りを嗅ぎつけて足元でおねだりしている。
ごめんね、香辛料は犬はダメなんだよ。

でもその気持ちはとってもわかる。
後でただのポテトをあげよう。


冷蔵庫のビールを片手で掴んで
テレビの前の定位置に陣取る。

ビールの缶をプシュッとあける。
とりあえず…ビールが先か。

そしてホカホカのいい香りのポテトを頬張る。


うん、美味しい！


いい大人が昼間から飲んでいるが
それもお正月の楽しみではないか。

しかも香料や化学調味料、保存料も着色料も使っていない
無添加のこだわり素材だ！

体に良いポテトと命名しようではないか。


堪能していると横から手が伸びてきた。
しかも1人の手ではない。

父も娘もではないか。


しょうがない、大人の楽しみだと思っていたけれど
お正月だからみんなでいただくとしよう。

そして、あっという間に完食だった。


追加でポテトを買ってこなければ。

いや、きっとポテトは冷凍庫のレギュラー入りだ
Into leaf、いい仕事をしてくれるじゃないか。


新じゃがのフレッシュポテトで作ったら
もっとおいしいに違いない。

妄想が止まらないのである。
　　　　　 　　　　　　　　　　　　難波