犬を飼うことの副作用
けんこ~コラム・15
犬を飼うことの副作用
私は犬と共に暮らしている。
2歳になる柴犬だ。
2ヶ月で家に来たけれど、最初は赤ちゃんで
誰かの姿が見えないとキューキュー泣くし
トイレの場所を覚えさせたりして
結構立派な子育てだ。
小さい頃は「犬を買いたい」と言うと、
「面倒見れないでしょう」と親に反対され
犬と共に暮らす夢は破れ去っていた。
大人になって結婚して、
犬を飼うのもいいねと夫婦で話し合い、
柴犬を迎えた。
いろいろ調べたら、
日本は動物の殺処分がとても多い国だと知った。
最近はテレビの動物番組でも
保護犬についてよく聞くようになった。
たまたま知り合いに、保護犬のボランティアをしている人がいると知り
子犬がいたらお願いしますと頼んでいた。
そうして家に、新たな家族が来ることになったのだ。
子犬はかわいい。
でも甘噛みやしつけを戸惑いながらの「育児」
何度粗相したカーペットを洗ったであろうか…。
最初は赤ちゃんだから家の中で育てていても、
だんだん大きくなると散歩が必要になってくる。
うちは4ヶ月で外デビュー、ドッグランデビューした。
24時間人間と生活をしているので、
犬にとっても犬が未知の生物のようで
うちの犬はドッグランも外も最初は震えていた。
ドックトレーナーの先生によると
飼い主と犬との関係が良好であれば
無理してドッグランに行く必要はないが
他の犬との交流が上手に持てた方が
やれることの幅は広がるそうだ。
泣いている子供を保育園に連れて行くように
怖がるわんこを抱いて他のわんことと交流させた。
不思議なもので、
ちゃんと面倒をみてくれるわんこが現れる。
ありがたい。
犬同士の交流を見ていてわかってきたが、
犬の世界のルールは犬にしか教えられない。
急に近づいたら嫌がることや
挨拶にお尻の匂いをかぎ合うことなど。
短い時間でも何回も足を運び
たくさんのわんこやその両親たちに助けていただきながら
犬の世界に馴染んでいった。
今では楽しそうにのびのびとドッグランを走っている
気候がいい日のドッグランは良いのだが、
冬のドッグランと朝の散歩はなかなか厳しい。
犬と一緒に暮らして、お日様の下で
外にいる時間が長くなった。
風に当たる時間も増えたと言える。
仕事に行く前の早朝の散歩や、
雪が降るような寒い日の
ドッグランや散歩がしんどい時がある。
仕事に行く前の、まだ朝日が昇らない
群青色の空の下
息を白くしながら玄関を出る。
寒い。
思わず言葉が漏れる。
夢にまで見た犬と共にいる生活。
この寒さは想定していなかった。
思わぬところに犬を飼うことの副作用があった。
この寒さを感じながら私は決意する。
あぁ、今日こそ「にんにく玉」を飲み忘れないでいようと…。
明日の手足は暖かく、
もっと散歩が楽しくなるに違いない。
難波
2歳になる柴犬だ。
2ヶ月で家に来たけれど、最初は赤ちゃんで
誰かの姿が見えないとキューキュー泣くし
トイレの場所を覚えさせたりして
結構立派な子育てだ。
小さい頃は「犬を買いたい」と言うと、
「面倒見れないでしょう」と親に反対され
犬と共に暮らす夢は破れ去っていた。
大人になって結婚して、
犬を飼うのもいいねと夫婦で話し合い、
柴犬を迎えた。
いろいろ調べたら、
日本は動物の殺処分がとても多い国だと知った。
最近はテレビの動物番組でも
保護犬についてよく聞くようになった。
たまたま知り合いに、保護犬のボランティアをしている人がいると知り
子犬がいたらお願いしますと頼んでいた。
そうして家に、新たな家族が来ることになったのだ。
子犬はかわいい。
でも甘噛みやしつけを戸惑いながらの「育児」
何度粗相したカーペットを洗ったであろうか…。
最初は赤ちゃんだから家の中で育てていても、
だんだん大きくなると散歩が必要になってくる。
うちは4ヶ月で外デビュー、ドッグランデビューした。
24時間人間と生活をしているので、
犬にとっても犬が未知の生物のようで
うちの犬はドッグランも外も最初は震えていた。
ドックトレーナーの先生によると
飼い主と犬との関係が良好であれば
無理してドッグランに行く必要はないが
他の犬との交流が上手に持てた方が
やれることの幅は広がるそうだ。
泣いている子供を保育園に連れて行くように
怖がるわんこを抱いて他のわんことと交流させた。
不思議なもので、
ちゃんと面倒をみてくれるわんこが現れる。
ありがたい。
犬同士の交流を見ていてわかってきたが、
犬の世界のルールは犬にしか教えられない。
急に近づいたら嫌がることや
挨拶にお尻の匂いをかぎ合うことなど。
短い時間でも何回も足を運び
たくさんのわんこやその両親たちに助けていただきながら
犬の世界に馴染んでいった。
今では楽しそうにのびのびとドッグランを走っている
気候がいい日のドッグランは良いのだが、
冬のドッグランと朝の散歩はなかなか厳しい。
犬と一緒に暮らして、お日様の下で
外にいる時間が長くなった。
風に当たる時間も増えたと言える。
仕事に行く前の早朝の散歩や、
雪が降るような寒い日の
ドッグランや散歩がしんどい時がある。
仕事に行く前の、まだ朝日が昇らない
群青色の空の下
息を白くしながら玄関を出る。
寒い。
思わず言葉が漏れる。
夢にまで見た犬と共にいる生活。
この寒さは想定していなかった。
思わぬところに犬を飼うことの副作用があった。
この寒さを感じながら私は決意する。
あぁ、今日こそ「にんにく玉」を飲み忘れないでいようと…。
明日の手足は暖かく、
もっと散歩が楽しくなるに違いない。
難波
けんこ~コラム